ビオゴンもりこー 水戸黄門の印籠のような「プラナーである!」 ぞよ(^^ゞ。


ツアイスの「プラナー」という名前は絶大な人気があって、それが使いたいがためにボクもハッセルを買ったし、ローライなどでもテッサーやクセノタール付きに比べれば数段も高い値が付いて売られています。
 旧コンタックス用としては、この35mm/f3.5のみがビオゴン35mm/f2.8の廉価版という位置づけで販売されました。我々が作った写真集の中でSPブラック氏が書いていますが、歴史にもしもはあり得ないことですが、もしもプラナー35mm/f2が発売されていたならば、ライカのズミクロン35mm/f2と撮り比べをしてみたいものです。

因みにこのレンズ番号2612101は1958年頃オーバーコッヘンの製造で、今から50年前ということになります。ボクが4歳のときですネ(^^ゞ。
 実はこのレンズはヤフオクで入手したのですが、市価のほぼ半値というお買い得でした。写真のように美しい状態で、しかも純正のファインダーまで付いてです。
 このファインダーは以前も持っていました。流石にツアイスらしい造りの良さと、実にクリヤーな視界が確保されていることは良いのですが、残念なことにライツやニコン製(黒バージョン)と比べると倍率が低く、しかもメガネを掛けているボクとしては、その接眼部分のギザがメガネのレンズを傷つけてしまう、ということもあって、買ってはみたものの殆ど使われずにいました。
 そんなこともあって、このファインダーはすぐにオークションに出して売ってしまいましたが(^^ゞ。



 

愛用のビオゴン35mm/f2.8と並べてみたところ。外観的には戦後発売されたいくつかのレンズと統一されたデザインで、逆に云えば前から覗き込まないと何だか判らないのが問題点かな?
 これは個体的なハナシなのですが、ビオゴンはm表示なのに対して、プラナーはft表示。広角を使う場合には撮影する前に5mなり3mなりに照準を合わせておいて、素早くシャッターを切るのが定石ですが、こんな時にはm表示の方が判りやすいです。まあ、約1/3に換算すれば良いだけのことですが、m表示になってるに越したことはありません。そのうち慣れるでしょう(^^ゞ。

 

絞り羽根の数はビオゴンが8枚なのに対して、プラナーは9枚。云うまでもなく羽根の数はボケの綺麗さに直結しますので、多いにこしたことはありません。
 あともうひとつ面白い点は、このプラナーには絞り羽根が2重にあることです。もちろん両方とも9枚。何故なのかは判りませんが、いずれにせよ手が込んでいることだけは確かなようです。
 余談ですが、ハッセル用プラナーは初期のCレンズに於いては7枚で、しかもその羽根にRが付いていて、絞ったときに丸くなるように工夫がされていたのですが、CFレンズになって5枚になってしまい、しかも羽根のRも廃止されてしまいました。要するにコストダウンですね。これがためにボケも汚なくなってしまうので、ボクはあえてCFからCに買い替えたくらいでした。



はてさて、能書きはともかく、レンズは写りが一番!どんな描写をしてくれたのでしょうか?
 たまたま諏訪湖までブラッと出掛ける用事があったので、愛用のSPに装着してスナップしてみました。まだフィルム1本を通しただけですが、流石にプラナーだけあって、廉価版とは侮れない素晴らしさ!しばらく使い込んでその良さを味わってみたいレンズ小僧です(^^♪。






NikonSP Carl Zeiss Planar 35mm/f3.5 f11 400PR







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